「街の財産となる住まい」を信念に、 山梨県の住環境を向上させる挑戦

北海道の断熱気密基準を超える高性能住宅で、山梨に新しい住まいの価値を提案する株式会社シーズン。
2018年の創業以来、「生命と財産を守る住まい」という揺るぎない信念のもと、全ての住宅に北海道の標準的な断熱基準を上回る〈高断熱・高気密性能〉とパナソニック耐震住宅工法〈テクノストラクチャー〉を標準採用しています。代表取締役の武藤啓史さんは、「家づくりは人生に一度の大事業だからこそ、家族のように寄り添う」――そんな想いで、山梨県全体の住宅性能向上にも尽力、〈やまなしKAITEKI住宅〉補助金制度の実現にも貢献しました。ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジーを5年連続受賞するなど、その技術力は業界でも高く評価されています。

Q:会社創業の背景を教えてください。
A(武藤さん):創業は2018年12月ですが、その前に長い道のりがありました。大学を卒業後、大手ハウスメーカーに入社し、約12年間住宅営業に携わりました。マネージャー職まで務めましたが、時代とともに会社の家づくりの方向性が変わる中で、義理の兄(建材商社を経営)から北海道千歳市で株式会社シーズンの立ち上げを手伝ってもらえないかと誘われました。
1年間の単身赴任で、北海道では当たり前な「高断熱・高気密」住宅をなぜ山梨でできないのか、建築会社と施主の住宅に求める性能の差を思い知らされました。
その後、山梨県の2社の建築会社で働いた後、「本当に良い家を提供したい」という思いから自分で会社を作ろうと起業を決意。起業準備を進めていたところ北海道の義理の兄に「山梨支店としてスタートしたらどうか」と提案され、2011年2月に北海道シーズンの山梨支店を開設。建設業許可取得に必要な経験を積み、2018年12月に株式会社シーズンとして独立しました。

私たちの考える「良い家」とは

Q:現在、最も力を入れている取り組みを教えてください。
A:「目に見えない部分」へのこだわりですね。お客様は「断熱」というキーワードで弊社にたどり着く方が多いです。弊社では断熱、気密、そして耐震というところに一番力を置いています。目に見えないところが大事だと思っているんです。
創業以来、構造体には〈パナソニック耐震住宅テクノストラクチャー工法〉を全棟で採用しています。木造住宅で唯一、388項目の構造計算を実施しています。また住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)の住宅性能表示制度の設計性能評価・建設性能評価を全棟で採用し第三者機関による現場検査を必ず実施、性能評価書の発行をもって確かな根拠と施工内容を可視化しています。気密性能についても全棟で測定を実施、協力業者立会いのもと自分たちでつくり上げた建物の実測を共有しています。建築に携わるすべての人が誠実に手懸けることでお客様にご満足いただける建物をつくることができるんですね。
山梨県は国に定められた断熱地域区分がⅢ地域からⅥ地域(東北から九州)まで混在する寒暖差の激しい県なんです。その中で日本で最も厳しいⅠ地域エリア(北海道)基準を標準仕様とすることにしました。現場管理者や職人は〈北海道建設技術協会の断熱施工技術者資格〉を取得し、断熱気密部材のもつ性能を100%達成できる技術力を持っています。
お客様の生命と財産を守るっていうのは我々建築会社の使命ですから、まずは建物がしっかり頑強であること、次に健康と安全・快適っていう断熱性能に関わる部分。この部分こそが住宅に必要な性能であると我々は思ってます。

Q:お客様との関係で大切にしていることを教えてください。
A:家を建てるというのは一生に一度のこと、誰も失敗をしたくないものですよね。形ないものを「お客様と協力して一緒に形にしていく」「お客様に満足いただける住まいにする」という信頼関係をお約束するという意味でご契約時には固い握手をさせていただいて、本格的な家づくりがスタートします。
お打合せからご契約、着工、お引渡し、アフターサービスまで担当者が一気通貫でお付き合いさせていただきます。もちろん私を含め、現場担当者、協力業者が一丸となってお客様にご満足いただける住まいを提供しています。
ご契約いただいた時点でお客様もシーズン会の一員、「家族」と思ってお付き合いしています。定期点検は引渡後2か月、6か月、1年、2年、5年、10年、15年に無料で実施。普段から訪問させていただいたり年末のご挨拶に伺うと、ほとんどのお客様が「お茶でも飲んでいって」と快くお出迎えしてくださいます。
シーズンの「S」を全部つなぎ合わせて、エンドレスで花の形にして〈エンドレスフラワー〉というロゴマークを作っています。これはお客様と弊社、職人、協力工事店とのご縁をずっと繋ぎ続けるるという思いがあるんです。

地域全体の住環境向上への挑戦

Q:山梨県全体の住宅性能向上にも取り組んでいると伺いました。
A:そうですね。我々がこの会社を作った一番のきっかけは、地域に適した性能の住宅を提供したい、生命と財産を守る家を作りたいという思いです。私の会社だけが勝ち続けようとは思いません。すべての建築会社が一定以上の性能・施工レベルになってこそ山梨県民が幸せになれると思ってます。
一昨年の7月頃に県議の方に富士吉田市立病院のデータやヒートショックの危険性を見せ、補助金制度ができないかと高性能住宅の必要性と対策をプレゼンしました。それが採択されて、去年4月から〈やまなしKAITEKI住宅〉認定・補助制度がスタートしました。
日本は長寿大国として知られ、山梨県は健康寿命が比較的長いとされています。私の年代になると両親が80代くらいになってくるんですね。多くの友人たちからは親の介護問題、施設不足、経済的な負担についての話題がでてくるようになり深刻な問題になっているケースも少なくありません。
介護が必要となる一番の原因はヒートショックによる住宅内事故です。高断熱高気密な高性能住宅を提供し、住宅内の寒暖差による事故を防ぐことで介護期間の長期化、経済的負担を軽減できる住まいを提供したいんです。

Q:今後の展望について教えてください。
A:「街の財産となる住まい」を提供し続けることです。それは根拠ある構造躯体と確かな技術力、丁寧な施工で断熱気密性能を兼ね備えた住宅のこと。地域全体が高性能住宅を建てられるように、断熱気密施工のリーディングカンパニーとして活動していきます。
物価の高騰、住宅ローン金利の上昇、高齢化が続いていく中で、建物そのものの高耐久化、高性能化に注力しています。ランニングコスト・メンテナンスコストが安く長持ちする住まい。そして介護が必要となる一番の原因であるヒートショックを防ぐ高性能住宅を提供し続けます。

信じることを貫き通すこと

「自分の信じることを貫き通すことだと思います。『テクノストラクチャーを使わず在来工法でやったほうが安い』『断熱も最高等級じゃなくてもいいんじゃないか』『太陽光パネルも標準にする必要ないだろう』と、イニシャルコストを下げるためのアドバイスをくださる方がたくさんいらっしゃいます。でも、誰かに何か言われたら受け入れるんじゃなくて、自分の信念を変えない。専務とも『もし受注を増やすために性能を落とすなら、うちの会社は存在する意義がない。他社と同じにするなら会社を存続する意味がない』と話しています。自分たちが良いと信じる家をつくる。地域の人に喜ばれる家をつくる。その思いだけですから、とても楽しいんですよ。とくに若い方たちには、自分の信じることを貫き通してほしいと思います。」

Profile

武藤 啓史 Hirofumi Muto

株式会社シーズン

1971年山梨県富士吉田市生まれ。大手ハウスメーカーで約12年間住宅営業を経験後、住宅会社の立ち上げや経営に携わる。2019年に株式会社シーズンを起業。家づくりを人生の大切な節目と捉え、お客様に寄り添い、家族が安心して長く暮らせる住まいづくりに取り組んでいる。

https://seasons-am.com/

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